【愛知県私学弁論大会】 加藤美来さん《優勝》

11月20日(木)、瀬戸市文化センターにて開催された「第73回愛知県私学弁論大会」に、本校代表として2年4組・加藤美来さん(御津中学校出身)が出場しました。
その結果、見事第1位に選出され、「中日新聞社賞」「愛知県知事賞」「愛知県私学協会長賞」を受賞しました。
本校としては17年ぶり5回目となる快挙です。
加藤さんの演題は「日本語の魅力 ~こころとことば~」。
冒頭では、在原業平の
「ちはやぶる神代も聞かず竜田川
からくれなゐに水くくるとは」
の一首を取り上げ、日本語がもつ情景描写の豊かさに触れました。
続けて、古今和歌集仮名序の「和歌は人のこころを種として生まれたもの」という言葉を引用し、日本語と“こころ”の深い結びつきについて語りました。日本語は、人々のさまざまな心情を繊細に映し出す言語であり、言葉を通して相手の心を感じ取ることができる――そのように主張しました。
後半では、「平和」という二文字に込められた想いへと話題を移しました。
加藤さん自身が、豊川海軍工廠を題材とした創作劇「すけっちぶっく」に出演した経験に触れ、過去に学び、未来へつなぐべきものは何かを問いかけました。
わずか31文字で情景を伝える和歌。そして、たった二文字の「平和」に私たちは何を読み取り、どう受け継いでいくのか――その問いで弁論は結ばれました。
日本語の豊かさと「言葉」の持つ力、そして平和への思いをまっすぐに伝えた、心に響く弁論でした。


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