【2年生・家庭基礎】刺し子のブックカバー作り ― 一針に込める、自分らしさ。本を開く時間に、手作りの温かさを ―

2年生の家庭基礎では、被服実習として、日本の伝統的な手仕事「刺し子」に取り組んでいます。制作しているのは、自分だけのブックカバー。布に一針ずつ糸を通しながら、それぞれの思いを形にしています。
刺し子は、布に糸で模様を縫い込む技法です。布を補強したり、傷んだ部分を補修したりするなど、物を長く大切に使う暮らしの知恵として受け継がれてきました。実用性と美しさを兼ね備えていることも、その魅力です。
今回の実習では、生徒一人ひとりが自由にデザインを選びました。同じ柄でも、糸の色や組み合わせ、針の運び方によって、仕上がりの印象はさまざま。一針一針の積み重ねに、それぞれの個性が表れています。
完成に近づくにつれ、教室では「その色、きれい!」「同じ柄なのに雰囲気が違うね!」と、互いの作品を見ながら声を掛け合う姿も見られます。自分で作る楽しさに加え、仲間の工夫や感性に触れられることも、この実習の大切な学びです。
本校では「朝読書」を大切にし、日頃から読書を推奨しています。手作りのブックカバーが、本を手に取る楽しみを増やし、一冊を大切にする気持ちにつながることを願っています。
伝統文化に触れ、自分の手で作り、暮らしの中で使う。今回の実習を通して、物を大切にする心と、日常を自ら豊かにする力を育んでいきます。
自分だけのブックカバーとともに、次はどんな一冊に出会うのでしょうか。完成後の読書の時間も、楽しみです。
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