演劇部が創作劇「すけっちぶっく」を石巻小学校で上演しました（10月21日）

10月21日（火）、豊橋市立石巻小学校において、演劇部が創作劇「すけっちぶっく」を上演しました。本作は、戦後80年を迎える今年、豊川海軍工廠空襲を題材とした平和へのメッセージを込めた作品です。

石巻小学校では、毎年伝統行事として野外劇が行われています。本年度は「戦争と平和」をテーマに、10月27日に上演されることとなり、事前に本校の舞台を観劇した先生から「小学生が戦争の悲惨さや平和の尊さを考えるきっかけにしてほしい」とお声がけをいただき、今回の機会となりました。

当日、会場には真剣な眼差しを向ける小学生の皆さんの姿があり、上演後には多くの感想が寄せられました。交流会では、演技の工夫や役への入り方についての質問が相次ぎ、演劇を通して心が触れ合う貴重な時間となりました。

なお、この取り組みは10月24日の中日新聞朝刊にも掲載されました。

ここでは、小学生の皆さんが寄せてくださった感想の一部をご紹介します。

【小学生のみなさんから　～上演後の感想～】

＜戦争はだめなんだ！＞
◎「すけっちぶっく」を見て、細かいところまでリアルにできていてすごいと思いました。ひとつひとつのセリフの思いがあって、とてもすごかったです。セリフのないところの動きもとてもよかったです。戦争の残酷さと、平和を大切にする気持ちが伝わってきました。

◎劇が始まってすぐの学校の場面はおもしろかったけれど、白紙を渡されるシーンから戦争のつらさを知りました。豊川海軍工廠であかねさんが自分の絵を破られて泣き崩れるのを見て、昔の人はこんなに苦しい思いをしたんだと思いました。戦争で友達や家族が失われる場面では少し泣いてしまいました。今日の劇はすごかったです。

◎「すけっちぶっく」とてもよかったです。ぼくたちがやる野外劇も「戦争の時代」が舞台です。豊川高校のみなさんの演技をこえるような劇にします。戦争が舞台になると悲しい気持ちになりますが、この劇を見て改めて戦争はだめなんだと気づきました。ありがとうございました。

◎今日は石巻小学校に来てくださり、ありがとうございます。「一人ひとりがいないと完成しない作品なんだ」と思いました。とても迫力があり、感情の表し方が上手でした。せりふの強弱がはっきりしていて聞き取りやすかったです。Rさんは主人公そのものでした。現代の場面は、私たちの教室のようすが完ぺきに表されていて、とてもよかったです。野外劇のお手本にします。

◎技術の高さや、音楽とライトの連携で戦争の悲惨さがわかり泣きました。劇が終わってから10分たっても涙が止まりませんでした。「すけっちぶっく」の上演ありがとうございました。ぼくたちは10月25日に野外劇をやります。

＜人を感動させる力＞
◎今回は貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。私は劇で泣いたことがありませんでしたが、今回は泣いてしまいました。スケッチブックを破られる場面だけでなく、大切な人が自分のために何かをして亡くなる姿に胸が痛みました。人を泣かせたり感動させたりできる劇は本当にすごいと思います。音楽や照明のタイミングも完ぺきで、何度も練習してきたことが伝わってきました。「すけっちぶっく」最高でした。

◎感想は、みなさんの演技は一言一言に意味がありとてもすごかったです。豊川の空襲については少し習いましたが、友人や家族が奪われる悲しさがよく伝わりました。私は野外劇で泣く場面がありますが、どうやって印象づけるか悩んでいました。みなさんの演技を参考に、工夫してみようと思いました。

◎「すけっちぶっく」を見て、戦争をしてはいけない大切さがわかりました。スケッチブックを破られたところや、みどりさんの泣くところは、自分もつられて泣きそうになりました。自分たちの野外劇も、みなさんの劇のように感動させられるようにしたいです。

◎演技の個々の動きがすごく、音響も照明も、その場面ごとに色を変えていて本格的でした。実話に少しでも近づけようとしたことが伝わりました。照明や音響、演出の連携がとてもすごかったです。

◎山岡みどり役のHさんが泣き崩れる時と、最後にみんなが歌っているところで泣いてしまいました。野外劇でも泣き崩れる場面があるので参考にしたいです。豊川高校演劇部の劇を見て、野外劇をがんばりたいと思いました。

◎今日「すけっちぶっく」を見せていただきありがとうございました。みどりが泣いているところがとてもリアルで心に残りました。あかねが白紙を渡されるところは、私が演じる役と同じでとても参考になりました。この劇を見て演劇に興味を持ちました。

◎豊川高校演劇部のみなさんへ。豊川海軍工廠での生活は大変だったことがよくわかりました。「苦しい」と「夢」をつなぐ物語がとても素敵でした。今年の野外劇もがんばります。涙が出た場面がたくさんあり、このことは絶対に忘れません。

◎石巻小学校で劇を見せてくださりありがとうございました。野外劇のせりふを言うとき、みなさんの上手なところを思い出して言いたいと思います。音楽も劇に合っていて感動しました。これからも多くの人の笑顔を作ってください。

＜体がふるえた場面が何度も…＞
◎今日はすてきな劇を見せてくれてありがとうございました。体がふるえた場面が何度もありました。野外劇で思いを伝えるために、もっと練習しようと思いました。これからもすてきな劇を作ってください。

◎今日はお忙しい中ありがとうございました。劇は戦争についてしっかり学ぶことができました。楽しい場面もあってよかったです。野外劇の参考になりました。交流会でいただいたアドバイスを生かします。これからもがんばってください。

お問い合わせは、演劇部顧問 黒田啓一まで
0533-86-4121（豊川高校）

なお、「すけっちぶっく」は小中学校、地域での上演も可能です。平和学習の一環として、教室、体育館、公民館などでご活用いただけます。