【演劇部】平和を希求し、思いを伝える 2月8日 演劇部「すけっちぶっく」公演 ― 上演後、豊川おやこ文化の会との交流会も開催 ―

2月8日、本校鳳翔閣(講堂)にて、演劇部による春先公演を実施しました。上演作品は、豊川海軍工廠の戦災を題材とした創作劇「すけっちぶっく」です。初演以来、毎年夏に上演を重ね、本年度は戦後80年という節目の年を迎え、5年目の上演となりました。
今回は「春先公演」として一般公開を行い、ホームページを通じて広くご案内しました。当日は約100名の方々にご来場いただきました。上演後には「豊川おやこ文化の会」の皆さまのご協力のもと、観劇された全員を対象とした交流会も実施されました。
交流会では、劇づくりに対する質問や平和の問題に関するご意見、ご自身やご家族の体験に基づくお話などが数多く寄せられました。世代を超えた対話が生まれ、観劇の余韻を共有しながら学びを深める時間となりました。
以下、アンケートより一部をご紹介します。
「もっと多くの方に観ていただきたい。これからも上演し続けてほしい。」
「私の母は昭和5年生まれで、豊川女学校から海軍工廠へ学徒動員で行っていました。一緒に働いた女学生で亡くなった人も多く、亡くなった女学生の母親が『あんたたちは生きとったんだね』と号泣する姿を見て、劇中のみどりのように『なぜ自分たちは生き残ったのか』と母も感じ、背負い続けていたと思います。戦争がなくなる世界になるよう、この劇を続けてほしいです。」
「夢を持った生徒たちが戦争に巻き込まれ悲惨な結末を迎える姿はとても残酷で、観ているだけで心苦しくなりました。寄宿舎で紙芝居を読む場面に温かさと希望を感じました。」
「若い世代が戦争を語り継いでいくことはとても重要だと思いました。戦争は昔話ではなく、今、私たちの問題だと改めて感じました。」
「豊川育ちですが、海軍工廠のことは詳しく知りませんでした。平和の大切さを伝える大変意義ある演劇でした。」
「全力の演技に感動しました。平和について考え、話し合うきっかけになる作品だと思います。」
「戦争を知る世代が少なくなる中、このような劇で語り継ぐことはとても大切だと感じました。」
「何度観ても心に響きます。母は95歳で、寄宿舎で隣に寝ていた友人は帰ってきませんでした。その時で時が止まってしまったと聞いています。思いを継いでいってほしいです。」
「私は80歳です。姉が豊川海軍工廠で亡くなりました。劇を通して姉に会えたような気がしました。」
「涙が自然に出ました。平和であることへの感謝を改めて感じました。」
「『幸せな日々を過ごせている』という台詞が心に残りました。今できることをしようと改めて思いました。」
「戦争は終わっていない。その通りだと思います。この劇がさまざまな場所で上演され、世界が平和に近づくことを願っています。」
戦後80年という節目の年において、戦争体験を直接語れる方が少なくなる今、演劇という形で地域の記憶を受け継ぎ、未来へと伝えていく意義はますます大きくなっています。
「すけっちぶっく」は、高校生が演じるからこそ意味のある作品です。若い世代が自ら学び、考え、表現し、そして語り継ぐ。その姿が観る人の心を動かし、平和について考えるきっかけとなっています。
ご来場いただいた皆さま、そして交流会を企画・運営してくださった豊川おやこ文化の会の皆さまに、心より感謝申し上げます。
今後も演劇部は、平和を希求し、思いを伝え続けてまいります。


