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【演劇部】 平和を伝える演劇「すけっちぶっく」 ― 市長が選ぶ 2025年 豊川市10大ニュース 第1位 ―

去る12月15日、「市長が選ぶ2025年 豊川市10大ニュース」の第1位として、豊川海軍工廠平和祈念式典が取り上げられました。
その中でも、本校演劇部による創作劇「すけっちぶっく」が注目を集めました。

戦後80年という節目の年を迎える2025年。語り継ぐことの重要性が改めて問われる中で、高校生や大学生といった若い世代が、戦争の悲惨さや平和の尊さを自らの意志で伝えようとする姿は、あるべき未来の象徴として高く評価されました。

戦後80年が過ぎようとしていますが、平和への思いはとどまることなく、確かに若い世代へと受け継がれています。豊川高校演劇部は、これまでと同様に、2026年以降も演劇という表現を通して、平和への思いを発信し続けていきます。

2025年公演より〈演出より〉
今回、豊川海軍工廠を題材とした「すけっちぶっく」の演出を手がけることができ、大変うれしく感じるとともに、劇中に込めた平和への思いをこれからへと伝えていく役割の重さに、身が引き締まる思いがしています。
私たちは日々の練習の中で、戦時中であってもそこに存在したささやかな幸せや、人々の夢を打ち砕く戦争のむごたらしさを、自分たちにできる精一杯の形で伝えられるよう工夫し、取り組んできました。
この作品で特に力を入れたのは、登場人物それぞれの海軍工廠への思いと、戦時中の人々の生活を丁寧に描くことです。戦後80年という節目の年に、一層平和への思いを込めて劇づくりに向き合ってきました。
この劇をご覧いただき、戦争と平和について思いを馳せていただければ幸いです。
(演出より)

* * *

〈部長より〉
「すけっちぶっく」を創作するにあたり、私たちは部活動内に平和プロジェクトチームを立ち上げ、そのメンバーを中心に演劇部全体で戦争についての学習を進めてきました。
2月下旬には、豊川海軍工廠跡地の見学ツアーに参加しました。建物に残る銃弾の跡や、当時は工場であった場所が、現在は一面の森林となっている光景が強く心に残り、多くのことを考えさせられました。

また、当時お母様が海軍工廠で働いていた方を学校にお招きし、当時の様子や戦争の悲惨さについてお話を伺いました。さらに5月中旬には、そのお母様ご本人とも直接お話をさせていただく機会を得ることができました。
お話の中で、私たちがイメージしていた戦争の姿が事実とは異なる部分もあり、多くの気づきや発見がありました。非常に貴重で、心に深く残る時間となりました。

こうした学びを生かし、「すけっちぶっく」が一人でも多くの方の心に届くよう、部員一同、これからも真摯に取り組んでいきます。
(演劇部 部長)

※ 劇に関するお問い合わせ
 演劇部顧問 黒田啓一
 0533-86-4121(豊川高校)

※ 小中学校や地域での上演も可能です。
 平和学習の一環として、ご活用いただければ幸いです。
 教室、体育館、公民館等での上演にも対応しています。

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